徒然草 第二十三段✽
徒然草 第二十三段 を
YouTubeにUPしました♬☆
【衰へたる末の世とはいへど】
天皇が住まう内裏についての兼好の見解
末法の今の世とはいえ、やはり天皇が住まう内裏の神々しい様子は世間ずれせず立派である。各部屋や門の名もすばらしい響きに聞こえ、身分が低い人の家にもあるような調度品の名前も内裏にあれば高貴に聞こえる。
「部屋に寝所を設けよ」という命令も素晴らしく、天皇の寝室で「早く灯を点けよ」と言うのも良い。公卿が政務をこなす姿はもちろん、下っ端の役人たちが得意顔で慣れた様子でいるのも趣きがある。極寒の夜、そこかしこに居眠りしてる姿もおもしろい。
「女官が鳴らす鈴の音は素晴らしく優雅だ」と太政大臣・藤原公孝(ふじわらのきんたか)が仰っていた。
0コメント